一、二回目のプロポーズは、強制でした。

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確かに、官能小説書いてれば適当に性欲発散されてる。他の人は知らんが俺は発散してる。 おまけに人と関わりたくない。結婚もできるとは思っていなかった。 というか、俺みたいな暗くてネガティブで変態小説書いている奴なんて、誰とも関わる必要はないと思っている。 「和葉さんは綺麗です。卑屈で、マイナス思考なお姿は、儚げでお美しい。指先から吐息まで、なんだか艶っぽくて、壊れやすいガラス細工みたい」 「ほー」 「てなわけで、家一件建つぐらいの結納金は渡してあります。この結婚を破談にするなら、半額返金は和葉さんの身体でお願いしますよ」 家一件の半額分身体を差し出すとか無理だ。 「大丈夫です。俺、和葉さんが俺を好きになるまでは、あんなことやこんなことしません。そんなことまでにしときます」 「そ、そんなことって。まて、待てよ。お前は30歳の俺に欲情できるのか?」 「余裕っす」
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