一、二回目のプロポーズは、強制でした。

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は? 警察官だと思って飛び出したのに、俺の目の前にいる警察官は真っ赤な薔薇の花束を持って爽やかに笑っている。 俺は、――俺は特殊な官能小説ばかり書いていて、屈強な肉体の警察官が女王様に調教されちゃうような、そんな小説を書いている。 ストイックで強い男が乱れるのは、書いていて楽しいしストレス発散にもなる。 だから警察の制服は堪らない。 なのに、目の前の男は俺の想像上の警察ではなかった。 甘い笑顔、エネルギッシュでキラキラした瞳。 スッと高い鼻梁に、意志の強そうな眉、薄い唇はきゅっと引き締っているし、一言で言えば男前。イケメン。爽やかリア充。 「えっと」 「俺、竜宮 昭親です。近所の悪ガキの、あっくんです」 「は?」 「覚えていませんか? 紫色のランドセルで、坊ちゃんカットで」 「……紫色のランドセル?」
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