第一章 上京 2 

2/2
前へ
/90ページ
次へ
お前も良かったら教えてくれよ。」そう、この会話がこれから始まるドタバタ日記の始まりの元になるとは誰も気づかなかった。西村と僕は、高校の1年の時しか一緒じゃなかったが、西村は長髪で銀縁メガネかけており、あの新宮高校の近くにあった城西レコード店の裏に住んでおり、そこのレコード店に入り浸っておりかなりの音楽通でビートルでは無くストーンズが好きで、村上龍が好きで、僕と同じ甲斐バンドの大ファンでそのことで気が合いよく音楽の話とかしていたが、2年になりクラスが変わると、ご無沙汰していた。がり勉みたいな顔してたが、勉強嫌いで、しかし成績は良く、なんか変わった奴だった。僕らは約束通り連絡先を交換し東京で会おうやと約束した。僕ら2人は、共に俺には東京しかないと思っていたのである。   つづく
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加