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だいたい小春さんにチクるのは無しだろ。
反則だろ。
基本的に小春さんは穂波に甘いのだ。泣かされた穂波の仕返しだと言わんばかりに、陰気に攻撃されている自分が目に浮かぶ。
明日はまじで一言も口をきいてもらえないかもしれない。穂波たちが結託したときの様子が頭を過ぎり、ドッと疲れが押し寄せてくるのを感じる。
「ほんとごめん。さっきのは俺が悪かった。許して?」
とりあえず両手を合わせて謝ってみる。
すると穂波は窺うように目線を上げた。
「じゃあ、一つだけお願い聞いてくれる?」
「お願い?」
「うん、聞いてくれるって言うなら許してあげてもいいよ?」
一体何だ?と、俺は首を傾げる。
一瞬、どんな無理難題をふっかけられるのか不安を覚えるも、でも真剣に見つめてくる双眸にそういった邪心は見えない。
むしろ真剣ささえ窺える。
俺もそれで機嫌が直るならと、恐る恐る頷いた。

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