告白

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彼女は、とても、とまでは行かなくとも一般家庭よりも裕福なお家の、二人姉妹の長女でした。 はい。 いいえ? 別に、自分が裕福であることを、自慢したり、ひけらかしたりするタイプの子供ではありませんでしたよ。 どちらかと言えば私の方が勝気で、彼女はいつも私の意見に従って、その日1日になにをして遊ぶかを決めたりする様な女の子でした。 喧嘩をしても謝ってくるのは彼女からでしたし。 なので、私がテレビゲームがしたいと言えば、彼女の家にはいつも最新のゲーム機器とソフトがありましたから、日が暮れるまで… お人形遊びがしたいなら、彼女のお母さんが用意してくれたスナック菓子やケーキ、ジュースを食べたり飲んだりしながら、いつも私がお姫様役だったんです。
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