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「え、Mもパフェ食べたいよ」
「そうよ、チエ意地悪言わないの!」
お母さんに言われて、チエちゃんは不服そうに頬ずえをつきました。
また、スーパーには小規模ですがおもちゃ屋さんがありました。
「お母さん、これ買ってよー!」
当時流行っていた、少女アニメの魔法のステッキのレプリカ。
私の家庭でなら、誕生日かクリスマスでないと買ってもらえないような物です。
「いいわよ、Mちゃんはどれがいい??」
え?あたしもいいの?
嬉しくて、どれにしようか迷っていると、すかさずチエちゃんが私の手を引っ張りました。
「Mちゃんクシがあるよ…」
ファンシーな有名キャラクターがプリントされた、巾着に入った子供用のクシと手鏡のセット。
子供ながらに、チエちゃんは自分よりも高価な物を、私が施されることが気に入らないんだなぁ、と感じました。
──どうしてだろう、チエちゃんはあたしの家なんかより、沢山ゲームもおもちゃもあるし、お出掛けだってできるのに
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