浮かれてんじゃねーよ!

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「何言ってんのお前。 文化祭なのに野郎ばっかでつるんで、何が青春だ! 完全に痛い言い訳じゃん。 負け犬のクソじゃん。 俺は嫌だね。 ウチの生徒だろうが、他校の生徒だろうが! はたまた、文化祭に来る誰かの母親だろうが! あわよくばお姉さんだろうが! 妹だろうが!親戚だろうが!! チャンスが有るならぁ 告白されたいだろうが! いや、して頂ける次第なら! 土下座してでも! 文化祭を棒にふろうが! 何をしようが俺は!」 うん...俺は間違ってた! 「えぇ...竹園....お前の内なる闘志 怖い...俺怖い...。 なんか殺意さえ感じる! 邪魔しようもんなら殺されそうな雰囲気出てる!」 「まぁ実際。ド正直になりゃ お前の腹もこんなもんじゃねぇの?」 「え?!冷静!怖い。 お前も怖い!何その悟りきった目! 小森?!帰って来て! 遠いよ!めっちゃくちゃ遠くにお前を感じるよ!」 ガラガラ 静まり返ったクラスに急に音を立てた扉。 自然と俺達の目線を奪った。 担任だ。 「終わったか?そろそろ片付けて帰りなさい。 明日は本番だぞ?お前らダラダラしてる場合じゃないぞ~ったく~」 俺達の返事も聞かずに担任は来た時と同じように去った。 「帰るか...」 俺の言葉に二人は短く曖昧に返事をするだけで、特に何も言わずそのまま解散した。
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