在る日のこと

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じじいがしんだ。 私にとって大して大きな事件ではなかった。 数えるほどしか会ったことの無い祖父の葬式は、 子供の私には ハヤクオウチニ カエリタイ ただ、それだけだった。 何やら変わり者だったらしい そんな噂と一緒に 私のことも可愛がっていた、と、 聞いたけど そんな記憶はさっぱり、、 一人で遊ぶのが好きだったあなたと何か同じものを持っていたんじゃない? と、親戚のおばさんが私に言ってきた 、、、このおばさんのことは今でも好きじゃない、いや、大嫌い。 今考えても、葬式に良い思い出は無いようだ なぜ、こんなことを考えているかっていうと 今の私は二十歳。 忘れ形見、とはよくいったもんだ 今になってじじいからえらいものが届いた 、、、いや、残された。
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