始まり

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父が大腸がんになってから生活のリズムが変わった。 思えばいつも好き勝手に生きてきた私は実家にも寄り付かなかった。 離婚してから親戚にも隠していた父や母。 集まりにも参加出来ないし別に行きたくもなかったからそのまま疎遠に近い状態だった。 ある日母からの留守電でお父さんが朝トイレで血便が出たから病院に連れていってくれないか? 本人も驚いているのと今まで病気一つしたことない人だからショック受けてる。調べて何もなければ安心するから頼むよって内容だった。 なんだ?くそジジイ血ぐらいでびびりやがってと思ってシカトしようかと思ったけど何故かそのときはしょうがないなぁ連れていくかって思ってしまった。 暫く顔見てないしたまには行くかなぁ感覚でした。 翌日実家の裏が東京女子医大なので朝早くから外来で長い時間待たされその間会話もしませんでした。 だって話す事ないし何を話せばいいのかわからない。今までマジマジ話したことさえないのです。 大学病院はいつも待たされて時間がかかるから嫌い。自分が診てもらった時もそうだった。
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