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実家には二番目の姉と一番下の妹が離婚して子供を連れて帰って来ていたので父、母の四人で暮らしてました。
但し二番目の姉は実家の斜め前に一軒家を買っていたので食事だけ実家であして寝泊まりは自分の家で過ごしてました。
それから父は退院してまた元気に仕事を始めました。
うちは自営で印刷の仕事をしていたので実家の一階が会社、二階が住まいでした。
退院してもその後検診などは欠かさずにきちんと行って言われたことはしっかり守っていたのですが癌細胞ってなくならないんですね。
これからは抗がん剤治療をしていきますと話があり抗がん剤治療にも色々種類があり仕事をしている父は体にポーターを入れて2週間に1度半日かけて抗がん剤の点滴、最後に48時間かかる点滴をつけたまま終わったら自宅で針を外し凝固剤を注入して終わるサイクルの治療を選択しました。
これが以外と大変でまずは腕に機械を埋め込みその機械の真ん中にスポンジより少し硬い山がありそこに針を刺して点滴を入れる、針は先生しか刺せない為万が一外れたら凝固剤をを入れて病院に来てくださいと言われました。
点滴が終わって凝固剤を入れるのは家族がやるため休みの日に病院で講習を受けました。
直接針を刺すわけではないのですが採血するときの針と同じでチューブに注射器で流す感じです。
練習では何とか出来たのですがいざ人間相手だと恐ろしい位怖くてなかなかできません。
失敗したら痛いだろうし父親結構短気だから何やってるんだって怒り出すのが目に見えてわかるから私は1度だけやって後は二番目の姉が担当になりました。
時間的にも朝6時には終わるため離れて暮らしていた私には行くまでに時間かかるので間に合わないのです。
その代わり抗がん剤治療には出来る限り一緒にいくようにしました。
決められた日に決められた時間に病院に行って採血、先生の診察、診断結果で抗がん剤治療スタート。
ロボットみたい。
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