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さて、
地上はどうなっているであろうか?
大型移動要塞ガルーダは、それ一つでスサの殆どの機能を担っている。
いま、ウィグルの村娘ミィナを迎え入れたスサの一団は、
凄まじい迅速さで、地下世界のオリオン神群との戦いに向けて、
ありとあらゆる準備を進めていた。
「・・・まず、メンバーの編成だが、
中がどんな状況になっているか分からない今では、
大勢で進軍するのは好ましくない。
配給部隊も含めて40~50名が適当だと思う。
だが・・・いずれにしろ、無事で帰れるとは思わない方がいい・・・。」
しょっぱなからサルペドンの厳しい意見だ。
相変わらず無表情で、サングラスをかけたままだが、
彼が言うと、本当にこの先は困難そうに感じられる。
「おいおい、サルペドン、
いくらなんでもそれで戦いになるのか?
山賊討伐にでも行くわけじゃあるまいよ?」
ぶっきらぼうな酒田のオッサンは、
別にサルペドンを軽視してるわけでもなく、
マイペースでこんな口のきき方をする。
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