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元々礼儀などに関してはそんなうるさくない組織だ。
タケルも大分慣れてきた。
「まぁ、でもオレらスサのテスラ兵器とか、
高速機動バイク・マルトがあれば、結構、有利なんじゃないのか?」
二つの意見を聞いた後、
サルペドンは落胆したかのように首を振った。
「二人とも・・・良くも悪くも、もう少し現状を認識したほうがいい。
我々が出会ったトモロスの部隊を見たな?
あいつ等の戦力はたかが知れている。
つき従っていた兵たちも、戦闘のプロじゃない。
神殿の警備兵みたいなものなんだ。
恐ろしいのはオリオン神群の神々であって、
戦力としては、敵の兵隊たちは度外視していい。
・・・逆にだな、
我々も自分達の武器や装備が役にたたんのだ。
迂闊にバズーカやミサイルを撃って地盤が崩れてきたら?
障害物の多い地形をマルトが走り抜けられるか?
そうなると徒歩での移動に限定される。
つまり我々も、
近代兵器を持っていく余裕などなくなるんだ・・・。」
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