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その言葉に、
サルペドン及びタケルが前方へとやってきた。
・・・グログロンガはその位置を移動しない・・・。
インディアンならではの優れた視力が、
他の者には視えない暗闇の先を察知したのだろうか・・・。
「グログロンガ・・・構わん、
ライトを照らせ・・・。」
サルペドンの命令で、
グログロンガは下に向けていたライトをゆっくりと水平の角度に持ちあげた。
・・・いったい何も・・・
!!
「いる!」
声の反響が示すとおり、
確かにビームライトは洞窟が広大に広がる姿を映していた・・・。
その中に・・・
ポツンと周りの景色と決してなじまない小さな物体・・・、
人間・・・いや子供!?
ビームライトの光を、眩しそうに片手で顔を覆いながら、
どう見ても12、3歳ぐらいの小さな子供が、
スサの一団の前に立ち尽くしていたのである・・・!
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