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マリアと・・・
そしてサルペドンが真っ先に反応した!
「ヘルメス・・・だと!?」
その子供は、
ライトの光を眩しがっているのか、顔を歪ませて首を振る・・・。
「・・・んだよ、
いい加減、この光をどけろよ・・・。」
嫌がっているせいもあるのだろうが、
目つきが悪い・・・。
あまりよい印象ではない・・・
タケルの目にはひねたガキに見える。
そしてヘルメスと言えばタケルも聞いたことがある。
「確かそれもギリシア神話の神様の名前・・・。」
マリアがゆっくりタケルの言葉をフォローした。
「ええ、そうですわ、タケルさん、
旅と商人の神と言われる者・・・
それがヘルメスです。」
「じゃ、・・・じゃぁこのガキもオリオン神群!?」
驚くタケルを他所に、
先頭に出てきたサルペドンは古代ギリシア語を駆使し会話を始める。
・・・後ろでマリアがやはり同時通訳を行うようだ。
「君が・・・
オリオン神群の一人、ヘルメスか?」
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