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「ははっ、
恐れながら、トモロス様はその誉ある力を使う暇すらなく斬り伏せられました・・・。
それほど地上の戦士の力は強大だったのです。」
「・・・それは・・・
トモロスが油断していたということではないのか?」
「はっ・・・、私の口からは・・・何とも・・・。」
「ふっ、遠慮することはない。
そうでもなければ、我々が地上の人間ごときに遅れをとる筈もないからな、
まぁ、良い。
・・・では未来を見通すモイラよ、
この戦いの結末はそなたに視えるか?」
今度は左端の盲目の女性が口を開く・・・。
それと同時に中央のモイラは、一切の動きをストップさせる・・・。
「はい、栄光ある我らが主よ、
我が眼に見えるは立ちこめるような霞
・・・この戦いの多くは・・・
何としたことか、霞に覆われていてはっきりとした未来が見えません。
ただ言えるのは・・・。」
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