逃げなきゃ

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「___小童___お___こ___」 誰かの声がする……。 誰だろう   あったかくて、優しい声____ 「おい小童、起きるのじゃ!!」 「うわぁっ!?ど、どどどなたですか!?」 瞼を開けると目の前には黒い髪を結った綺麗な女の人だった。 「小童……昨晩のことを忘れたのではあるまいな…?」 呆れ顔でそういう女の人。 あれ…。ぼく、この人どこかで…… 「あっ!!昨日一緒に隠れた人!!って……ここどこ…?」 「ここは妾の家じゃ…。御主はあのまま寝ておってな、あのままにするわけにも行かぬから連れてきた。」 もう昼過ぎだから飯だけは食うぞとぼくを起こしに来てくれたらしい。 ありがとうと言って、ぼくはお姉さんのあとをついていった。
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