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「ユウちゃんが行きたいとこないんやったら、ユウちゃんがした事ない事しよや」
その言葉通り、その後はエッグプラザ内をブラブラした。
普段あんまり外出する方じゃないオレは、用事が出来たら外出して用事が終わったら帰るという感じだから、こんな風に店を見て回るのは少しめまぐるしく、そして新鮮だった。
ただ、トオルがいろんな物を買ってくれようとするから断るのが大変だったけど。
「ユウちゃん」
「ん?」
トオルが指の背でオレの頬をなでる。この触り方が癖なのかいつもこうで、これもオレの胸をざわつかせる理由の1つだ。
「…何?」
「結構歩いたしユウちゃん疲れたんちゃう?」
「あぁ…うん、ちょっと疲れた」
「せやろ。ほな、ご飯食べたら帰ろか?」
「ん、じゃあその前にトイレ行って来る」
「エスコートしたろか~?」
「殴るぞ、待機してろ」
「え~」
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