新たな青春

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 あっと言う間に九月となり、文化祭当日。  俺のクラスの出し物はプラネタリウムの上映で、教室を真っ暗にして市販のプラネタリウムをつけるだけ。  殆どやる事は無く、俺と岩田は他の出し物を見て回り楽しんだ。そして、気が付けば後夜祭開始の時間が迫っている。振り返ると岩田の姿が見当たらない。 「沙織を探しにいったな」  長年連れ添って来たバッテリーだ。何も言わなくたって分かる。そう、先に沙織を見つけて告白するんだ。  俺は大きく深呼吸をして心を落ち着かせ、沙織を頭に思い描きながら動き始めた。
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