ビッグデータ探偵

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「十分問題あるだろう・・・」 と僕は言ったが、何が問題ないのかは深く考えないことにした。 「なんの話だっけ?ああ、僕ら世代の研究者は、そんなコミュニケーション取れない代表みたいな感じじゃないよ、という話だった」 と、元の話に戻す。 「まぁ、たしかに『ザ・石頭』って感じではないですよね。佐鳥先生は」 と高崎くんも考えなおしてくれたようだった。それにしても、『ザ・石頭』って面白い表現だ。 「だろう?とくに『ヒューマンコンピュータインタラクション』の分野は若い人が多いしなぁ」 と僕は言う。 「あ、そうなんですか?」 と、高崎くんが聞く。 「そうだね。僕らの研究はだいたい動画作ったりするし、プレゼンが下手な人とかほとんどいない」 この分野はかなり若い分野なので、若者が活躍しやすい。 「それ、理系の中では、コミュ力があるって話ですよね?」 と高崎くんは気がついた。 「私達の体育会系に来たら、大変なことになりそう!」 と高崎くんは笑う。 「確かに!それは盲点だった。やっぱり君はなかなか頭いいね」 と、僕は素直に感心した。 「そうですよ!日本で一番良い大学を出て!空手で日本一!そして美少女です!神が3物も与えてくれたんです!!」     
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