01.憂鬱

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なんてこった… 授業中にまで話しかけて来るなど誰が想像しただろう。めちゃめちゃうるさいんですけど!しかも、授業に全然集中できないし、 「ねぇねぇ!で?へんじは?俺と友達になってよ!」 なんなんだ!誰がこんなヘラヘラしててチャラいやつと友達になるか!私はただただ平穏で静かな学校生活を送りたいだけなのに… このままだとコイツによって妨害される。 私の頭のなかはもう真っ白になっていた。 「おーい、高宮?」 「う、うるさい!静かにして!」ガタッ 勢いで席を立ってしまった私にクラス全員の目線が注がれた。 「高宮さん?どうしたの?」 前の席の橘さんが驚いた表情でこちらを見ていた。 「す、すみません。なんでもないです」 私が顔を赤らめているのを見て月代はニヤニヤとしてきた。ほんとにコイツ嫌い! 絶対友達になんてならない!
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