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結局、皇坊っちゃんもあのお嬢ちゃんを手に入れることはできなかったらしい。
まぁ、俺としてはこれで良かったんだと思うんだけども。
やっぱり旧友にして主君にあたる柏木家の皇坊っちゃんには、容姿も性格もいい、何より相手を思いやってくれる性格美人な子と一緒になってもらいたいのよね。
……でもさ、何となく、こうなるんじゃないかなって予想もあったわけで。
「……おー、何? どうしたの? 皇坊っちゃんからの連絡って久々……
は? 月面旅行? 即刻?」
端末に入った連絡に、俺は額に手を当てて天を仰いだ。
あのさぁ……
あんなののどこがいいって言うのさね皇坊っちゃん。
あんた、地球上の美女がよりどりみどりな立場にあるのに、あえて月のお嬢を求めちゃうの?
多分あの子、本性は人間の形してないと思うよ?
騙されてない?
ほんと、悪い女に捕まっちゃったねぇ……
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