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「それって無関心てことですよね。無関心じゃいられなくなったこと、ないんですか」
「ない。“写り”という意味で、色に口を出すことはあるかもしれない」
「あー、なるほどです。安西さんて、噂どおりの人みたい」
どんな噂があるのか、京香はくすっと笑って、その瞬間もまたカメラが捕らえた。
眺めたかぎり、少なくとも京香のほうは安西に関心がありそうな雰囲気だ。
そして、そう感じたのは環和だけではなかった。
「あれが噂に聞く色仕掛けっていうの?」
声を潜めてなされた発言に吹きだしたり、嘆いたり呆れたりした吐息が入り乱れた。
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