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だけど。
交際3年記念の日。
「七海、大切な話があるんだ」
そう言われて。
もしかして、プロポーズなんじゃない?なんて田中さんに言われたりもした。
だけど...
「七海、別れよっか...違うか...別れてください」
待ち合わせ場所で言われたのは、その言葉だった。
「えっ...どうして...」
驚いた。
だって、前日まで普通にメールしたり、電話したりしてて。
本当に普通だったから。
「七海は気付いてるかわかんないけどさ...七海は俺のこと好きじゃないんだよ」
好きだよ!!と言えなかった自分がいた。
いや、好きだったんだと思う、それなりには。
でも、全力で好きだった、光琉と同じだけ好きだったとは言いきれなかった。
「俺はそれでもいいと思ってたんだ。俺は七海のこと、好きだからそれでもいいと思ってたんだけど...」
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