ハイビスカス2

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晴人くんと付き合って、半年がたった。 「おじちゃ、こんにちは」 相変わらずのぶくんは、晴人くんに懐いていて。 晴人くんが来ると、走って出ていく。 「伸之くん、こんにちは。茉莉さんも、こんにちは」 晴人くんも晴人くんで、のぶくんにベッタリで。 今だって先に出る名前は、私じゃなくてのぶくんだ。 「こんにちは、晴人くん」 ...なんて、ありがたいことのはずなのに、ちょっとヤキモチを焼いてしまうなんて、なんか情けないな... 「寒くなりましたねー、風邪とかひいてないですか?あ、そうそう、今日は室内遊園地に行こうと思うんですけど、大丈夫ですか?」 行き先もいつものぶくんに寄せてきてくれて。 2人でのデートもあの日以来1度もない。 「わーい!!ゆーえんちー!!」 いや、わかってる。 わかってるんだよ、本当に。 これは、ありがたいことなんだって。
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