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「茉莉さん、俺、伸之くんとアレ乗ってきますから、茉莉さんここで待っててもらってもいいですか?」
アレ、というのは、さっき言っていたミニサーキット場にある車で。
ちょうどのぶくんの好きな赤い車もあった。
「ママ、写真撮ってね」
のぶくんは嬉しそうに晴人くんと手を繋いでサーキット場に走っていく。
その姿は本当の親子よりも親子らしい。
実の父親とはこんな風に遊んだことないもんね。
「はーい、いってらっしゃい」
こんな姿を見るととっても嬉しくて微笑ましく思う。
周りを見渡すと、日曜日ということもあり、のぶくんと同じくらいの年の子が、お父さんと遊んでいる姿があちこちにある。
のぶくんと晴人くんも、周りからはそんな風に見えてるのかな?
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