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昔から、私はみんなに可愛いと言われていた。
産まれたばかりの頃、病院の看護婦さんが母に言ったそうだ。
お人形のように可愛い赤ちゃんだと。
色白、大きな目、ぷっくりした唇。
看護婦さんだけでなく、どこへ行っても、必ず言われたらしい。
幼稚園に行くようになった頃くらいからは、自分でも覚えている。
幼稚園の先生、男の子、お友達のお母さん。
みんな口を揃えて言ってくれた。
瑞恵ちゃんは可愛い、と。
小学校も高学年になると、私の周りから女の子はいなくなった。
自分の好きな男の子が私を好きになると、女の子たちは私を恨む。
そうして女の子がいなくなったかわりに、男の子たちがチヤホヤしてくれるから別に困ったことはなかった。
中学も高校も大学も。
私は気が強かったから、いじめられることはなかったけど。
でも、だからといって、女の子の友達ができることもなかった。
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