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「彼氏もちゃんといるし!!高校の同級生なの!!あ、写真見る?」
見たいとも言ってないのに、勝手に携帯の写真を見せてくる彼女。
「彼はね、下平 大我(シモヒラタイガ)くんって言うんだけどね、高校1年の時に私が一目惚れして。卒業前から付き合えたの。かっこいいでしょ!!」
そう言ってくるけど...
申し訳ないけど、彼女が普通なら、その彼もまた普通だ。
「東原さんの彼氏は?」
無遠慮でハイテンションな彼女が、最初は苦手だった。
「...いないわよ」
だけど、いつの間にか...
彼女のテンションに巻き込まれて。
「瑞恵。瑞恵でいいわよ、和泉」
そう言うまでにそんなに時間はかからなかった。
だって、初めてだったから。
女の子とそんなに親しくできるのは。
「み、瑞恵!!嬉しいなー!!」
だから、私も嬉しかったんだ。
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