イベリス

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「そこ曲がったらもううちだから...ここで大丈夫。山本くん、ありがとう」 なんとか送っていくと言ったものの... ほとんど話すことができないうちに、佐伯さんにそう言われてしまった。 「あのっ、、、家の前まで送るよ」 なんとかもう少し...。 「大丈夫だよ、山本くん。晴人と飲みに行っても、いつも店の前で別れるんだからさ」 晴人くん、晴人くん、晴人くん。 もしかして、2人は...? 「晴人くんとはそんなに頻繁に...?」 晴人くんは昔からかっこいいからな。 「頻繁ってほどでもないけどさ。せっかく同じ会社だしね」 2人が同じ会社なのは偶然なのだろうか。 「...だから、大丈夫よ、ここで。本当に」 あぁ...もうっ!!! 「だ、だめだよ、佐伯さん!!佐伯さんは昔からきれいなんだからさ!!気をつけないと!!」
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