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1度は忘れようとした。
だけど…
忘れられなかった。
それで、俺は会社の前で待ち伏せするという、ストーカーみたいなことをして。
友紀と食事に行くことに成功した。
それからも、俺はずっと友紀に夢中だった。
付き合って、プロポーズして、結婚して。
それでも、俺はずっと友紀に夢中だった。
友紀だって、俺を好きでいてくれたとは思う。
ただ、たまに思うこと。
友紀が俺を好きな気持ちより、俺が友紀を好きな気持ちの方がずっと大きい。
出会ってからずっとずっと。
それでも幸せだった結婚生活。
その幸せを壊したのは…
母さんだった。
知らなかったんだ、本当に。
母さんが、友紀にあんなこと言ってるなんて。
普通に仲のいい嫁姑だと思ってたんだ。
いや、それは、それでも嫁姑。
実の母娘のように仲がいいわけではなかったけど。
それでもあんな風に友紀が傷付いてるなんて思いもしなかったんだ。
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