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「もし、奥さんが不倫してたとしたら、間宮次長はどうするんですか?」
それは、湯川がトイレに行った時。
もともと、小嶋さん、湯川、俺の順番で座っていたのに。
小嶋さんが、湯川の席に座ってそう聞いてきた。
…近い。
「どうするかなぁ…それでも、俺は友紀を好きだろうなぁ」
俺は友紀を好きだ。
本当に俺には友紀だけなんだ。
その気持ちに嘘はないけど。
潤んだ瞳に、潤んだ唇。
大きな胸元でそんな近くに寄られたら…
俺だってドキドキしないと言ったら嘘になる。
「本当に、間宮次長は奥さんのこと、大好きなんですね、、、羨ましいな」
だから、あんまり近付かないでほしいのに。
小嶋さんは、どんどん近付いてくる。
…湯川、はやく帰ってこいよ。
「ねぇ、間宮次長?」
なんで、こんなに近付いてくるんだろう?
もう少し離れてくれよ。
そう言おうと思った瞬間だった…
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