カキツバタ2

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「どうしよう、華子姉ちゃん…芳樹いなくなっちゃうかもしれない…どうしよう…」 もう無理。 もう頑張れない。 「ちょ、今、奏子の家の近くにいるから。ちょっと待ってなさいよ!!わかった?すぐ行くからね」 華子姉ちゃんは、すぐに来てくれた。 「どうしたのよ、奏子」 華子姉ちゃんに全てを話した。 「あのバカ男!!」 違うよ…違うよ、華子姉ちゃん… 「ちょっとYOSHIのところ行ってくる」 悪いのは芳樹じゃない。 「華子姉ちゃん、悪いのは私なのっ!!」 そう、悪いのは芳樹じゃなくて、私なの。 「なんであんたが悪いのよ!!これだけずっと一緒にいて、浮気するだけでも私はどうかと思っていたのよ?」 いいの…それはいいの… 「それなのに、そんな奏子を捨てて他の女を選ぶなんて。そんなこと、あんたが許しても私は絶対に許さないからね」
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