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「どうしよう、華子姉ちゃん…芳樹いなくなっちゃうかもしれない…どうしよう…」
もう無理。
もう頑張れない。
「ちょ、今、奏子の家の近くにいるから。ちょっと待ってなさいよ!!わかった?すぐ行くからね」
華子姉ちゃんは、すぐに来てくれた。
「どうしたのよ、奏子」
華子姉ちゃんに全てを話した。
「あのバカ男!!」
違うよ…違うよ、華子姉ちゃん…
「ちょっとYOSHIのところ行ってくる」
悪いのは芳樹じゃない。
「華子姉ちゃん、悪いのは私なのっ!!」
そう、悪いのは芳樹じゃなくて、私なの。
「なんであんたが悪いのよ!!これだけずっと一緒にいて、浮気するだけでも私はどうかと思っていたのよ?」
いいの…それはいいの…
「それなのに、そんな奏子を捨てて他の女を選ぶなんて。そんなこと、あんたが許しても私は絶対に許さないからね」
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