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「はははっ」
何かと思ったら。
あれを見られていたのか。
「だから、あんたさっきから何笑ってるのよ!!私は怒ってるんだってば!!」
今度の奏子の誕生日。
奏子に指輪を贈ったら、奏子はどんな顔をするかなと思った。
たまには奏子を喜ばせてやりたい、そう思った。
だけど、女に指輪を贈ったことなんてないから、どんなのがいいかわからなくて。
だから、頼んだんだ、一緒に選んでくれって。
「あれ、美咲」
早川 美咲(ハヤカワミサキ)、17歳。
「なんだ、美咲ちゃんだったのか」
俺の妹。
父親は違うけど。
「あれ、まだ高校生っすよ、華子さん」
そう、美咲はまだ高校生だ。
俺と同じく男と遊んでばっかいるどうしよもないヤツのくせに、俺とは違って賢いんだよな、昔から。
「あんた、高校生にも手出してるの?犯罪よ!!あんたももう若くないんだからね」
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