カキツバタ2

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「…奏子への誕生日プレゼントです」 もう言うしかない。 このままでは華子さんの怒りがおさまりそうにないし。 「はぁ?そんな言い訳通用すると思ってるの?今まで散々あの子のこと泣かせたくせに!!」 …確かに今まで散々泣かせたけど。 「本当に奏子の誕生日プレゼントなんですって。誕生日、誕生日まで待ってくれればわかります」 そうだよ、あの指輪は本当に奏子に渡すんだから。 「そんなの他の女にあげるはずだったものをあげるかもしれないし、新たに用意することだってできるじゃない」 どこまでも俺を信用できないらしい華子さん。 「…そんなことすると思います?華子さんの従姉妹の奏子に手を出したときだって、華子の先輩に手を出したときだって、華子の可愛がっていた後輩に手を出したときだって、俺はいつだって堂々とやってます」
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