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小学生になったばかりの頃。
あまりに病院が嫌いすぎて、熱があるのに黙っていたことがある。
そして、学校で倒れた。
母さんは、泣いて俺に謝った。
気付かなくて悪かったと。
それからは、我慢しすぎることをやめた。
体調が悪いときは体調が悪いと、きちんと言うことにした。
病院にはやっぱり行きたくないけど、仕方がないから病院にも必要があるならば行くことにした。
それでも、やっぱり病院嫌いは病院嫌いで。
それは、自分が診察されるわけではなくても同じで。
だから、じーちゃんが危篤のときも、お見舞いに行きたくないと言った。
結局、その時は、父さんに殴られて、無理矢理連れていかれた。
...そんなじーちゃんは今でも元気だ。
そんな病院嫌いな俺が。
喜んでここには来る。
父さんも母さんも驚いていたけど。
侑也はそんなこと覆すくらいに可愛かった。
「母さん、はやく行こうよー!!」
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