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新生児室のガラスに張り付いて侑也を探す俺。
「母さん、侑也いないよー」
その中にいる赤ちゃんは、今4人。
女の子が2人、男の子が2人。
1人づつ見ていったけど、侑也はいなかった。
「あら、まだ検診終わってないのね。ちょっと病室戻って待ちましょ?そうだ、一也、ジュース飲むでしょ?今日、おばあちゃんが持ってきてくれたのよ」
本当は、ここで侑也を待ちたい。
だけど、昨日、父さんに言われた言葉を思い出す...
「一也、あのな。母さんは、侑也を産んで体力をたくさん使ったんだ。母さんの身体は今ボロボロなんだよ?だからな、一也、母さんには優しく親切に大切にしてやりなさい」
お腹の大きいときも、大変そうだった。
でも、よくわかんないけど、それより大変なことがおきたことはわかった。
「...わかった」
俺は一旦、母さんの病室に戻ることにした。
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