183人が本棚に入れています
本棚に追加
/1023ページ
それが俺と優恵ちゃんの出会いだ。
それから、俺と優恵ちゃん、そして侑也はいつも一緒だった。
俺は、侑也のオムツをかえて、ミルクをあげて。
同じように、優恵ちゃんのオムツをかえて、ミルクをあげたこともある。
俺は、学校以外の時間は侑也と過ごしていて。
可愛くて可愛いくて仕方ない侑也は、俺にとっても懐いてくれて。
そこには、優恵ちゃんがいることもよくあった。
侑也と優恵ちゃんの1歳の誕生日。
うちには、両親、じーちゃんばーちゃん、俺、侑也。
侑也がその場で言ったのは...
「にーたん」
侑也が初めて話した言葉は、父さんでも母さんでもなく。
にーたんだった。
俺だった。
そして、それから1ヶ月もたたないうちに。
優恵ちゃんも同じように俺を呼んだ。
「にーたん」
さすがに優恵ちゃんが初めて話した言葉は、ママだったらしいけど。
最初のコメントを投稿しよう!