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「今日、幼稚園でね、大好きな人の絵を書きましょうってあったみたいでね。優恵、一也くんの絵を書いてきたのよ」
そう言われて、もう1度絵を見てみると...
確かにその絵は俺の1番気に入ってよく着ている真っ赤なTシャツを着ていた。
「優恵の初恋は一也くんかしらね。パパ、寂しがっちゃうわ」
ふふふと笑った優恵ちゃんのお母さん。
そんな言葉に、なんだか照れてしまった俺は...
「...で、侑也は何書いてきたの?」
何しろ侑也の1番最初に話した言葉は、にーたんだったしな。
優恵ちゃんの大好きな人は、俺なんだ。
侑也の大好きな人の絵だって、きっと...
「あぁ、侑也はね、アカレンジャーらしいわよ」
あ、あいつ!!
確かに、最近侑也はアカレンジャーにハマっている。
「なかなか上手に書けてるでしょ、アカレンジャー」
その絵は、確かにアカレンジャーだった。
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