ハイビスカス

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「ばっかじゃねぇの?」 夏真っ盛り。 ビールが美味い。 「本当にばっかじゃねぇの?」 俺は、親友の聡史に同じ言葉を2回吐かれた。 いや、わかってる。 俺は、バカだ。 聡史に言われなくてもわかってんだよ、自分が1番。 「とっととモノにしとけば良かったのになぁ」 そんな簡単にモノにできるくらいなら、モノにしてるよ。 「ばっかじゃねぇの?」 落ち込む俺にどんどん追い打ちをかけるひどい男。 ...親友やめようかな。 「お前だって、まぁまぁいい男なのにな」 常に学年1のイケメンだったお前に言われてもな。 でも、聡史の言う通り、俺は聡史に次いで学年2のイケメンだったんだよ。 もっとも、俺みたいなのはあいつのタイプじゃなかっただけで。 「少なくとも何考えてんのかわかんねぇ、すかした男よりいい男だったと思うよ、俺は」
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