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百歌side
私は朽木百歌。中学三年生。
今は母と父の三人家族だが、父は家に帰って来ないので実質二人暮らし。
そして、父の経営するお店では今……私一人で切り盛りしている。
大変かと思われがちだが、森の奥なので客もそんなに来ない。言わば、隠れ家レストラン的な物だ。
仕掛けさえなければ、普通のレストランなのだ。
しかし、父の勝手でそうじゃなくなった。
今再会出来たなら、彼の額に銃を突き付けてその変な脳ミソを吹っ飛ばしてやりたいところだが、そんな事をすれば犯罪であるのは確実……
それが分かっているから、最近は大人しく普通に暮らしていた……彼が現れるまでは。
「君が独りだと思っていても、僕が側にいるから大丈夫だよ」
彼の名前は小山。私が今密かに想っている人物である。
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