こんな関係も悪くない

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次いで玉ねぎと肉、それからルー…… 翌朝の材料も合わせたら、それなりに荷物が沢山あるので持ってから数分もしないうちに手が千切れそうなくらい痛くなる。 スーパーを出ると、義人に会った。 私の姿を見るなり、パァッと明るい表情になる。 「百歌ちゃん! 今帰り?」 「そうだけど」 「えっと……あの……百歌ちゃんに渡したい物があるんだ!」 「……なんでいきなり?」 「百歌ちゃんが喜びそうだからだよ!」 何だ、人が買い物袋を持ってると言うのにいきなり現れてるんじゃねーよ……と言う悪態を心の中でつきながらも、それを抑えて冷静に答える。 そう言って渡された物は、シンプルなカチューシャだった。黒地の端に小さなリボンの装飾が成されている。
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