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しかし、やっぱり……。 西野の事でテンションを上げるマナを見るのは複雑だ。 「連絡取り合ってたんだ?」 思わず拗ねて言うと、冷蔵庫からお茶を取り出して飲んでいたマナがニヤッと笑って俺に近付いてきた。 「なに? ヤキモチ?」 「べつにー」 ヤキモチと認めるのは屈辱だが、間違いなくヤキモチだ。 何も無いとは分かっているけど、複雑なものは複雑なんだ、仕方ない。 「透也、可愛すぎ」 後ろから抱きついてきたマナからは俺と同じシャンプーの匂いがした。 大学生になって一緒に暮らすようになって、こうやって付き合うようになって……。 マナが結構、スキンシップが好きだということが最近わかった。 暑いって言っても気が付いたらくっ付いてる。 でもそんな所も可愛いから許してしまう。 俺の弱点はマナだ。
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