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「朔・・・・・・朔、起きて」
いつの間にか閉じていたらしい目を開けると、本当にいつの間にか家の前に着いていた。
あれー、車からどうやって出てきたのかなあ。
・・・・・・考えない方がいいんだろうけど。(もちろん浩が抱き上げて運びました)
「ほら、朔」
浩が玄関のドアを開けて先に中に入って僕を見つめる。
「ふふっ、ただいま!」
「うん、おかえり」
目元を柔らかくして僕の方へ近づいてぎゅうっと抱きしめる。
あー、やっぱりここは心地がいい。
帰る場所はここなんだって思わされる。
僕が大人になったら、浩と僕の関係はどうなっているのだろう。
同居人? 仲のいい友達? それとも・・・・・・。
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