2人が本棚に入れています
本棚に追加
「“○○の文化祭”
○○には漢字2文字です!
12時までに投函してください。
15時に正解と正解者の発表があります。
正解者多数の場合は抽選となります。
17時までに交換に来てください。
奮ってご応募ください。
ヒントは体験コーナーです!」
マナは同じ数字を書いた紙の1つに“折紙”と書いて投函した。
もう1つの紙は引換券らしい。
マナは一旦家に戻り、再び公民館へ訪れた。
サークルの作品が飾られた大会議室にみんな集まっていた。
館長さんがマイクを持って入ってきた。
挨拶やお礼の言葉の後に発表になった。
「発表!
テーマは“妄想”でした!
プレゼントは体験コーナーで使ったCDです」
そんなの要らんわ!!
それはそれはブーイングの嵐だった。
マナは大会議室から出て階段に座って手を握り締め顔を伏せて、作者さんに謝っていた。
あぁ、原作は純粋なホラーなのにゴメンナサイ……
と、その時、人の気配を感じた。
マナは顔を上げ振り向いた。
折り紙を持ったあの男性がマナの横に座って微笑んでいた……
最初のコメントを投稿しよう!