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文化祭当日は曇り空だった。
この空模様だったら雨は降らないだろう。
マナは公民館へ向かった。
公民館は思った以上の人出で、どこのサークルも賑わいを見せていた。
特に体験コーナーは午前中だというのに、もう募集が締め切られていた。
しかし、体験出来ないにも関わらず体験コーナーの部屋の窓には沢山の人がいた。
しかも何故か男性ばかり……
何の体験なんだろう。
マナはパンフレットを見ると“折り紙とハナの融合”と書かれ、その下の説明書きには“折り紙でハナを折ってワイヤーで留めて花束を作ります”と、あった。
どう見ても女性向けだろうに……
そこへあの職員さんがやってきた。
「アナタはあの時の!
来てくださったんですね。ありがとうございます。
あの小説のおかげで体験コーナーを作ることになって、もう大盛況ですよ」
「体験って折り紙の花束を作るだけですよね。
男性しかいないんですが……」
マナは恐る恐る訊いてみた。
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