人生ってわからない

5/17
前へ
/60ページ
次へ
まさか、ここで待ち合わせだった? いや、でもそれにしては… わけわかんない。 だけど、話しかけていい雰囲気ではないから、 とりあえず終わるのを待つ。 まだ残っていたカフェラテを飲みきって、 なんとなく目の前にいるその人を見つめた。 その表情は真剣そのもので… 不覚にも、心臓が跳ねた。 「…何?」 「ううん、別に。」 そう誤魔化したけれど、その「何?」にも反応してしまった。 あぁ、この低音ボイスだ。私が恋をしたのは…
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

263人が本棚に入れています
本棚に追加