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「ふざけないでください!」
「いや全然ふざけてない。
まじで好き。俺と付き合って、凛」
「無理! ありえませんから!」
「だよね。普通そうなるよね。
ごめんでも俺、退く気ないから。
あきらめて俺と付き合って」
わたしは絶句して、1メートル下でわたしを見上げている蒼さんをにらんだ。
「凛、すげぇ顔真っ赤。
幽霊でも顔赤くなるんだね」
「からかわないでください!」
「てかさっきから思ってたけど、
その体勢、パンツ見えそうだよ」
「っ!!」
「あ、おかえりー」
スカートを抑えてあわてて地上に降りたわたしを、
蒼さんが再び腕の中につかまえる。
もういや!
ほんとに、やだ!!
来咲 凛、16歳。
生まれて初めて、
……というかもう死んでますけど、
男の人に告白されました。
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