君のためなら死ねる

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「わかりました…! とにかく、ちゃんとお返事しますから! 腕、どけてください……」 俺と壁にはさまれた凛が、耳まで真っ赤にして、ふるえる声でつぶやく。 なんか、普段パンツ丸出しで化粧直ししてる女ばっか見てるせいか、 恥じらってる姿が逆にエロい。 「ごめん、壁ドンとか古かった? 今だと耳つぶとか 肩ズンとか腕ゴールテープが きてるっていうもんね」 「えっ、それはどういう…」 「まず耳つぶってゆうのが」 「やらなくていいです!」 なんか、すっげぇ可愛い。 涙目で小動物みたいに震えてる凛を見てると、耳たぶ噛みちぎりたくなる。 「結論から言うと、蒼さんとは お付き合いできません」 「ごめんそれ無理。 つかなんで?」 「えっ…と、そもそも、住む世界がちがうし」 「そっかわかった。じゃあ同じ世界ならいいんだな」
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