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「ともかく、凛ちゃんの悲鳴の洗礼も受けたことだし!
これでボビーも俺たちの仲間だね。
ようこそ、『浮幽霊クラブ』へ☆」
「ダサ。吉澤ネーミングセンスなさすぎ」
「わたしと高田さんは、浮遊霊じゃなくて地縛霊ですし…」
「ははは。
まぁまぁ、細かいことはいいじゃないか。
ボビー君、よろしくね」
「ハイ! タカーたさん、ヨロシクでス」
「あ、タカータじゃなくて、『た・か・だ』ね。僕、古文だけじゃなくて現代文も教えてたから、その辺気になっちゃうんだよね」
「あんたが一番細かいわよ、タカーた」
みんなのそんなやりとりを見ながら
ボビーさんは穏やかに笑っている。
優しそう。
きっと、いい人なんだろうな。
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