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「……。難しい注文だな。」
「難しく無い! 無理ならもうしないし!」
「じゃあ、結婚してくれたら理性総動員できるかもしれない。」
「ズルい! そんな返しないよ!」
「陵が俺のものになった証があれば心の余裕が出来るはずだ! だからさあ、俺のお嫁さんになってよ。うんって言って?」
「お嫁さんになったら、あんな無茶しない?」
「絶対にしない。回数はするかもしれないけど、あんなにはしない(つもり)。言っとくけど俺、陵の事絶対に手放さないから。俺に捕まったって諦めて。今、断っても口説き落とすから。俺、思ったより粘着系みたいだわ。だから、覚悟して?」
「堂々巡りだね! わかった。覚悟決める。ミナトのお嫁さんになる。」
「じゃあ! 善は急げだ! 明日婚姻届出しに行こう!」
「ミナト! え!?明日?それって早過ぎない?」
「善は急げって言っただろ?」
「言ったけど、それにしても。」
「早い方がいい! 誰にもお前を渡さないためだ。」
「誰も欲しがんないって。こんな自分を欲しがるのって奇特なミナトだけだよ。」
「そんなことない。陵の良さを知ったらきっと…。お前を欲しがる。こんなに純粋で可愛いって知ったらね☆」
そんな顔を真っ赤にして、どんだけ俺を煽るのが上手いんだ。
ホントのところ俺が覚悟しなきゃなのかもな。
これからの事も。
この愛おしいく可愛い彼女は明日から俺のヨメ。
降って湧いた幸せはこれからの人生をバラ色に染めていくだろう。
俺を知る人間はきっとビックリするだろうな。こんなにも変わってしまったのだから。
独身貴族を貫くような冷徹だった奴がまさかの溺愛だなんて。
覚悟しろよ?
俺の愛はマリアナ海溝よりも深くおもいからな!
fin.
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