ターニングピンポイント!

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キッチンから持って来たミネラルウォーターを片手に陵を抱き起こし、 「飲ませてあげる。」 甘く言って俺はミネラルウォーターを口移しで飲ませた。 こくっと飲み干したのを確認をして唇を離す。 「もっと。」 強請る陵はやけに色っぽくて、再びミネラルウォーターを口に含み飲ませる。 さっきはすぐに離したが二度目は飲ませた後は陵とのキスを味わった。 お互いの舌を絡めていくうちに雫が口から溢れ出した。そして段々と息が上がっていく。部屋に響く水音がやけに煽りキスを深めていく。散々、抱いたのにも関わらずまた抱きたくなった。 キスだけでこんなにも欲しくなるなんてホントに俺は陵にイカれてしまったらしい。 愛しい気持ちが溢れる。 大事にしたいし、このままずっと一緒にいたい。 唇を離し 「なぁ、陵。結婚して?」 「何言ってるの?!俺たち付き合ってもいないんだよ?」 「友達付き合い長かったからそこはすっ飛ばしてもいいだろ?」 「いやいや。それは違うっしょ。それに『初めて』の責任なんか取らなくていいんだよ?」 「それは関係ないから。やっちゃってから言うのも変だけど、陵の事、愛しているって気付いたんだ。だから結婚して?」 「入れ食い王ミナト様に俺はハードル高いって。」 「だから、入れ食い言うな。あと、女の子なんだから『俺』って言うのも禁止。俺は陵がいい。俺の隣で笑っていて欲しい。」 「ミナトって、意外に乙女イズムだね。」 「ロマンチストで悪かったな。」 「悪くは無いよ? いいじゃん。男の人でもロマンチスト。そーいうの悪くないね。好きだよ?」 「……。陵って、たらしだったんだな。初めて知った。」 「なっ! 人聞き悪いなー。もう!」 「そういうの俺だけにして? 他の誰にも言うなよ。」 「独占欲?」 「陵を好きだって自覚したらモヤモヤしてきた。俺のものって証が欲しい。」 「ミナトって実は熱い人だったんだね!」 「陵に関してだけだけどね。他の人にはこんなことなかったぞ? 割りと冷めてたし、俺。束縛とかしたいと思った事すらないのに。嫉妬なんて以ての外だね。」
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